ゴッドハンド通信

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 マインド

 広江 洋一

「治せる」治療家が施術で見ているポイントとは?!

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おはようございます!

日本モルフォセラピー協会
理事の広江洋一です。

本日も、
モルフォセラピーを通して
お話をさせて頂こうと思います。

前回は、
私の指導させていただいている
モルフォセラピーを通して、

『不調の原因から治し方までの
 ”全容&仕組み”の必要性』

についてお話しました。

そこで今回は、
“個体差”についてのお話をします。

医学の世界にも、
様々な指標が存在しております。

例えば、
血圧、呼吸数や心拍数、
内臓に関係する血液検査の数値等、
至るところに指標が存在します。

こういった指標は
診断や診察の際に大きな目安と
なるんですよね。

診察をする側もされる側も
目安が有ることで、

安心材料や体の良い程度、
悪い程度が分かりやすくなって
話を進めやすくなるのです。

つまり指標を使う事で
理解しやすくなるという
メリットがございます。

しかし、
こういった目安の数字は、

時に決めつけや固定観念を
生み出す元に成ったりもします。

日本高血圧学会などでは、
年齢別の血圧目標値が有り、

年齢に合わせた数値を出すなど、
患者さんに合わせた目安の出し方も
公表しております。

ですが…。

個人差に至るところまでは、
なかなか指標を出せません。

実は、解剖学でも
同様の問題が起きてしまいます。

私たちが信じている解剖学は
あくまで習ったものであり、

アカデミックとしての
道筋をたてるために
共通認識化された情報なのです。

その情報には
一般的なことは書かれていますが
個体差は含まれておりません。

ですので、
アカデミックな内容の中でも注釈で

「心臓の位置や大きさ、形には
 個人差があります」

そんな説明が
入っていることもございます。

つまり、
習ったからといっても、

その学んだ内容が
全ての患者さんに共通となり、

クリアをしたということには
成らないわけです。

例えば
手術をした患者さんで、
右と左に小腸と大腸が半々に
分かれている方がいました。

他には
肘の痛みを訴えていた子供で
橈尺関節の自然癒合が有り、
回内外の運動障害が有る方がいました。

ポピュラーなケースで言うと、
櫃骸骨の位置が違う方は相当に多いですし、

痛みなどの症状が無くても
膝蓋骨高位症の方は
過去にたくさん見てきました。

膝の痛みを訴える
患者さんをチェックすると、

膝蓋骨高位症に遭遇することは
決して珍しくは有りません。

またこの場合は、
キネシオテープで膝蓋骨を
下げる矯正テープなどを貼って
施術を進めていくと、

経過が良く
治っていくことが多々あります。

こういった
アカデミックに学んだ内容から
外れる患者さんは、

現場で見逃さないでいれば
意外と多いことに
気づくと思います。

ちなみに…。

共通認識化の”化”は、
“ばける”とも読みますよね。

そうなんです!

アカデミックなものは
化けてしまったもので、

完全なる共通項では無く、
最低限の共通項で
当てはまるものと言えます。

個体差=個人の差=個性。

この個性の部分をいち早く見抜いて
対応することが、

良い結果を出す為に
手技が上手くなる為に、

そして
的確に患者さんの症状を理解して
対応する為にも必要なことなんです。

小難しく感じるかもしれませんが、
シンプルに考えてみましょう!

例えば
斜角筋症候群では、

腕神経叢と鎖骨下動脈が
圧迫されます。

基本的には
その圧迫を取り除くと、
神経や血管の圧迫が解放され、

痺れや痛みの改善に
繋がるわけです。

しかし…、
動脈硬化を患っていたら
どうでしょうか!?

血管が硬くなってしまっていると
圧迫を開放しても症状が容易に
取れないことも考えられます。

また、
糖尿病を患っていて
合併症で痺れが出ていたら
どうでしょうか?

これも、
圧迫を開放しても症状が容易に
取れないことが考えられます。

前回お話しした、

『全容や仕組みの話』

にもつながります。

実際の現場に来られる患者さんが、
斜角筋症候群による症状を
訴えたとしても…。

その斜角筋症候群による
単発的な要因で

症状が出ている訳では無いことは
多いに考えられることなのです。

だからこそ
解剖学でも病理学でも、
患者さんの訴えている症状で有っても、

個体差(個性)を把握して
理解することが
不調改善に繋がるのです。

私が診させて頂いた
患者さんの中の例でも、

週3回のラーメンを止めたら、
酷い腰痛が無くなった患者さん。

嫌いな上司が移動で他部署に行ったら、
頭痛が無くなった患者さん。

斜角筋がとてつもなく
固まっていた斜角筋症候群の方で、

斜角筋がもの凄く緩んでも、
全く改善しなかったのに、

肋骨を矯正したら
あっさり改善した患者さん。

部屋のベッドの位置を
変えるように指示したら、
急に症状が安定した患者さん。

(この方は電磁波過敏症と考え
 指示した結果です)

矯正する指の角度を
5度くらい変えたら急速にズレが入り、
症状が改善する患者さん。

痛みが辛いということで
アイシングしていた患者さんに、

それを止めるように指示したら
痛みが無くなった患者さん。

スパークリングウォーターを
飲まないように指導したら
コリが無くなった患者さん。

骨発達のムラがあり
脚長差に悩む方に、

レントゲン撮影を指示して
脚長差が無くならない事実を突き止め、
納得してくれた患者さん。

このように、
患者さんの日常生活での
個性や生活習慣、

または、患者さんの体そのものの
個性を見抜き対応することで
あっさりと症状が改善したりします。

私達が
何かを習ったり学んだことは、

多かれ少なかれ
アカデミックな要素が
ほとんどです。

そして、個体差(個性)は
例外に入ってしまうことも
しばしばございます。

ですが、個体差(個性)は
例外の扱いではなく、

現場では1人1人に合った施術
という表現になります。

だからこそ
患者さんの身体的、性格的、
生活習慣的、遺伝子的など、

様々な個体差(個性)を
見つけることが重要なんです。

たとえ根本改善が
出来なかったとしても、

原因を一緒に探してあげたり
そっと寄り添うことは

臨床の現場では
必要なことだと感じます。

その為にも、
できれば一般論で無く、
多くの知識や臨床での症例を
持つ必要性があるわけです。

そして
なかなか完璧で無いからこそ、
日々の学びが必要なんですよね。

せっかくのご縁が有って
来てくださった患者さんたちに、

アカデミックな学びの中に無いから
知らず存ぜずでは、
なんだか悲しいですからね。

良いご縁の行き先が、

「先生の所に来てよかった」

と、笑顔に変えて行きたいですね^^

そのためにも、
学びを続けていきたいです!

私の行っている
モルフォセラピーでは、

そういった日々の追及を怠らずに
コツコツと研鑽を積み重ねる
仲間がいます。

仲間がいれば
切磋琢磨出来るため、

学びの意欲も行動も
落ちませんよね!

しそて私は
学ぶだけではなく、

学んだ内容の情報発信も続け、
私の大好きなモルフォセラピーが
必要な方に届け続けられるように
努めております。

だからこそ
ゴッドハンド通信の
更新も頑張ります。

モルフォセラピーは
治療家の先生には是非、
学んで身に付けて貰いたい療法です!

興味ある方は是非、
勉強して導入して下さいね!

それでは今日は、
これで終わりたいと思います。

今回も最後まで読んでいただき、
見ていただきまして感謝します。

これからも
皆様のお役に立ちたい精神で、
情報発信と共に歩んでまいります。

今後ともよろしくお願い致します。

有難うございました!

広江洋一

追伸

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Writer

広江 洋一

広江洋一 広江洋一の記事一覧

帝京医学技術専門学校柔道整復学科卒。

くに整骨院は多くの著名人の駆け込み治療院としても有名であり、その自費診療率は整骨院としては桁外れの95%を記録している。

活動は日本のみにとどまらず、世界中のバレリーナ・新体操等のスポーツ選手・精神疾患患者・不定愁訴患者・交通事故患者を治療。

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