2018-6-8
【ビデオ】"姿勢"から体の状態を見極めるときの注意…
問診・検査テクニック
水曜チャンネル
先生方、
おはようございます。
痛みを取る技術
「モーションロック瞬間解除理論」の
鈴木章生です。
今回は、
『痛みを取るための問診&検査術』
というテーマで
お話したいと思います。
私が患者さんに提供していることは、
痛みのない生活を送る方法です。
皆さんは「痛みを取る」というと、
すぐに「施術で痛みを取る」と想像しがちです。
しかしながら、問診や検査も
「痛みを取る技術」の中の施術の一つです。
やり方ひとつ間違えば
痛みが増したように
感じてしまうこともあります。
逆を言えば、問診や検査のやり方で、
実際に痛みが消えていくこともあります。
今日は先生方に「痛みを取る」ことを
目的とした問診と検査をお伝えします。
問診のポイントは一つだけです。
「どこが痛いのか」とか、
「どうすると痛いのか」といった
“現状確認”のこと……
ではありません。
え?と思われる方も
多いかもしれません。
もちろん一通り聞くことは
悪いことではありません。
が、
それよりも大切なことがあります。
ついつい施術者は、
「自分の目の前で
痛みがなくなってほしい」
という想いから
痛みの確認をしてしまいます。
根本的には、施術者の目の前で
痛みが取れることよりも
生活の中で痛みがなくなることが
重要だと思いませんか?
よく治療家の方とお話していると、
「先生のところに来ると
痛みがなくなるのよね」
と言われることに
喜んでいる方を見かけます。
でも、逆を言えば、
「先生のところ以外では痛い」
と言われているようなもんです。
それって、
問題解決になっているんでしょうか。
私はどちらかと言えば
「ここでは痛いけど、
帰ると痛く無くなるの」
と言われた方が嬉しいのです。
では、そう考えると
問診で大切なこととは何でしょうか?
そうです。
“生活の中で何に困っているのか?”
です。
例えば、腰痛を例に出すと、
・デスクに座っていて痛い
・車に座っていて痛い
・ソファーで座っていて痛い
・床に座っていて痛い
どれも”座っていて痛い”ですが、
これらは痛い場所が同じでも、
全て原因が違う可能性があります。
それぞれに対応できる
アドバイスやセルフケア、施術方法など
皆さんはお持ちでしょうか?
もし、「痛みが取れない」と
感じている先生が
いらっしゃるとしたら、
問診で”生活の中の痛み”を細かく
聞き出せていないかもしれません。
ぜひ、
“生活の中で何に困っているのか?”
を聞いてみてください。
それを解決していくことで、
患者さんの満足度は上がっていくはずです。
検査でありがちなのは、
“研究”と”現場”をごちゃまぜに
してしまうことです。
どういうことかというと、
研究では客観性が求められます。
角度や前提など、ビフォーとアフターで
同じ条件が求められます。
ただ現場では
そこまで厳密ではありません。
『痛みを取る』という
最終目標があるとしたら
何のために検査をするかというと
こちらの「研究」のためではなく
患者さんの「気づき」のためなのです。
極論を言ってしまえば、、、
患者さんが気づいてくれるなら
こちらは見ている必要もありません。
事実、私はあまり検査で
しっかり相手の動きを確認しません。
検査の目的が
「これを覚えておいてください」
ということだからです。
そして、ビフォーアフターも
施術後に限ったものでもありません。
当院で大事にしているアフターは、
“施術前に比べて
施術後どうなったか”
ではなく、
“次に来院された時にどうなったか”
です。
もしくは、
“来られた時と比べてどうなったか”
ですね。
短期間的な視野に立つと
「まだ痛みが取れない」
と施術者が追い込まれてしまいます。
同時に患者さんも追い込まれます。
時間軸を長く取ることで
患者さんも多くの気づきを
得ることになります。
もう一つ大事なことがあります。
検査で大事なことは、
“痛いところを確認する”ことではなく、
“改善したところを確認する”ことです。
患者さんは
ついつい痛いところに
意識が向かいます。
それを施術者が
“改善したところ”に意識を向けられるよう、
「少しずつ」指摘をすることが大切です。
ありがちな間違いは
「よくなったでしょ」
を強要してしまうことです。
施術者は良くなったことを
わかってほしいあまり、
「よくなったでしょ!」
「わからないの?」
などと、強要してしまいがちです。
そこで
そういった圧迫カウンセリングに
ならないための『魔法の言葉』があります。
その『魔法の言葉』とは、
「痛かったら痛かったで良いですよ」
「わからなかったら、わからないで良いですよ」
です。
検査を繰り返ししていると、
ついつい熱が入ってしまい、
「よくなった」
を強要してしまいがちです。
俺はそんなことはない、と
思っている人ほど怪しいです。
3回以上、同じ場所で同じ検査をして
「痛い」と言っていると、
患者さんは不安になります。
その時に先ほどの魔法の言葉を
挟むことで、施術者の自信を感じられます。
改善したところに関しても、
「分からなかったら
分からないで良いですが、
ここら辺が良くなってますよ」
ということで、押しつけになりません。
治療家、と言われる皆さんは
施術技術に興味関心がいくあまりに、
こういったコミュニケーションの
小さな技術を見落としがちです。
私の院では、未経験で知識もない
主婦のスタッフ2人が現場で働いています。
重症な方の痛みを取りまくっています。
そんなことが可能になる理由は、
こういった小さな技術を
積み重ねているからです。
まず、これらを実践していただき、
ぜひ、現場で患者さんの痛みを取ることの
参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただいて
ありがとうございました。
鈴木章夫
私の院の未経験で
知識もない主婦スタッフは
重度の四十肩や五十肩を
触れてから5秒ほどで
スッとほどいてしまいます。
なぜ治療家でない主婦に
そんなことができるのか…?
それを支える技術の秘密は、
コチラから詳細をご覧ください。
Writer
鈴木章生 鈴木章生の記事一覧
2008年1月に自宅の8畳仏間で開業。 その2ヶ月後の3月には月商100万円を叩き出す。さらに3ヶ月後の6月には月商200万円突破という型破りな実績を持つ。
「モーションロック瞬間解除テクニック」を開発して以来、月500名前後の患者様を施術し、月商250万円 の治療院を経営。初回から6回リピートする患者様が全体の80%を占めている岡崎のカリスマ治療家。
また、慶應義塾大学総合政策学部卒、元テレビ局勤務、さらには現在も整体院と同時に飲食店の経営、NPO法人の理事を務めるなど施術家として異色の経歴を持つ。
この記事が気に入ったら
いいね ! しよう
©2024 ゴッドハンド通信