ゴッドハンド通信

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 四肢テクニック

 宮本 啓稔

ダンサーの足首の痛みの治療法とカラダの内的操作法

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皆さん、こんにちは!

 

ゴッドハンド通信の宮本啓稔です。

 

今回は、
ダンサーの方によくある

「足首の痛みについての治療法」

について
お伝えさせて頂きますね。

(たまには臨床的な事も
 書いてみないとねー)

※注意

今回は、あんまり”ギャグ”はないですよ。
(一応、言っておきます)

→期待してた方はスミマセン…
こういう時は真剣にやらないと。
(本当は、根がキマジメなんです、
 私って…)

 

=================
 まず緩めなければいけない
 ”重要な筋肉”とは?
=================

これは私の独自の理論で、
誠に恐縮なのですが、

「メインで緩めなければ
 いけない筋肉」

が2つ。

 

「サブで緩めなければ
 いけない筋肉」

が1つあります。

 

一口に”足首の痛み”と言っても、

アキレス腱側が痛いのもあれば
内くるぶし周り、あるいは外くるぶし、

もしくは鍼灸でいう
「カイケイ」(つまり前側)

など色んなパターンがありますよね。

 

ただ、どんな痛みの場合でも
足首回りが痛い人を治療する場合、
(特に長年の根深いものなど)

必ず”ここをまず緩めるべきだ!”

という筋肉があります。

 

それは「後脛骨筋」
(こうけいこつきん)

 

これが一番重要です。

 

=================
 なぜ後脛骨筋なの?
=================

理由として、まず下腿の

「屈筋側の筋肉の中で
 最奥部にある筋肉」

であるという事。

 

また、解剖学的に見ても
腓腹筋やヒラメ筋は、
カカトまでしか付着していませんが、

この筋肉だけは
足の裏側にある舟状骨や立法骨などの
足根骨の中でも重要な骨を通って、

拇趾(第一趾)を除く
全ての中足骨に付着しています。

 

=================
 中足骨の大事さ!
=================

この中足骨に付いているというのが、
かなり大事で、
格闘家の平直行さんいわく

(当院の”シークレットセミナー”に
 来て頂いた時に、
 お話しされてました)

「手も足も
 この”中手骨・中足骨までが指”
 なんです!」

との事です。

 

この部分が使えるようになれば、
ありとあらゆる身体操作において

「超絶パフォーマンス」

ができるようになるそうです。

→治療においても関節調整から、
ただ”触れる”という感覚、
あるいは動きが全く変わる!

※ま、長くなるのでこのお話はこの辺で

(また機会のある時に
 詳しくお話しします)

 

さらにバレリーナの方なんかに多い
「三角骨の障害」
(アキレス腱の辺りの痛みね!)

も、ここが使えるかどうかが
キーになります。

(この手術を受けるダンサーの方って、
 結構多いですよ。)

↓ ちなみにこれですね。

※「めざせスポーツドクター!」より転載
http://sports-doctor93.com/os-trigonum/

 

=================
 なぜ屈筋の深部筋が大事なの?
=================

「なら同じように、
 伸筋の最奥部にある筋肉
 (総趾伸筋とか総拇趾伸筋とか)は
 重要じゃないの?」

と思われる方も非常に多いと思います。

 

ただねー。

 

私が考えるに、
人間の身体って基本
「屈筋主体」なんですよ。

(これは、どこかで同じような事を
 言ってる人もいるかなー)

 

日常の動作では、
体の”前側”で行う動きが
ほとんどですし、

大体、人間の身体って

「曲がったまま、固まって悪くなる!」

んですよ。

 

おばあさんで

“体が伸びすぎて、そっくり返ってる”人

ってあまりいないでしょ?

 

筋トレでも、
皆さんやはり”屈筋側”を
多く鍛えていらっしゃるし、
そっちの筋肉を使う方が得意。

(もちろん

「俺は”背筋”も同じように
 やってるよ!」

という方もいらっしゃいますが、
実は全然屈筋に比べて
足りないんです)

 

合気道でも”伸筋連動”とか
伸筋をあえて使う技が
あるくらいだから、

そっちを主導で使うのは
かなり鍛錬が必要なワケです。

 

筋骨格系の問題の場合、
その多くが

「屈筋が恒常的に
 拘縮し続ける事によって、
 伸筋側を引っ張って
 そちら側に痛みが出る」

ものだと私は考えております。

(もちろん例外はあるよ)

 

つまり

「筋肉のコリ(筋膜の癒着)には
 ”虚のコリ”と”実のコリ”がある」

というワケですね。

 

=================
 虚のコリと実のコリとは?
=================

腰痛でも脊柱起立筋が張って
ゴリゴリになっているように見えても、

実は屈筋側の大腰筋・腸骨筋が
慢性的に硬直を起こして、
グイーンと腰の筋肉を
引っ張っているだけです。

 

この場合、
腸腰筋が「実のコリ」で
本当の原因です。

 

起立筋や骨盤周りの筋肉は、
ゴムのように引っ張られて
ビーンとなって凝っている
(ように見える)だけ。

(「虚のコリ」ですね)

 

=================
 この理論は体のあらゆる部分に
 応用が利く!
=================

上の例は「腰痛」に関して
言及いたしましたが、
これは体の各パーツにおいても
同様に使えます。

 

首だったら「A」とか「B」とか。

(これはアナトミートレインでいうと
 ディープフロントラインで
 後脛骨筋と繋がってますしね)

 

あとは手首周りの腱鞘炎だったら
「C」筋のある部分とか。

→これは腱鞘炎を治すのに
 超重要ポイントです!
 (千葉の大先生、肘井先生も
  おっしゃってましたねー)

(この間の宮島セミナーでは
 お世話になりました!)

 

=================
 あとがき
=================

…。

……。

 

先に謝っておきますね。

 

ごめんなさい、皆さん。

 

今回は、
ちょっとマニアックに
なり過ぎちゃいましたねー。

 

話も広がり過ぎて、
ちょっと知識がまとまりなくて
飛び飛びになったり
しちゃってましたし。

(ただ、どーしても
 こういうお話になってしまうと、
 熱くなってしまう私…)

 

反省ッス。

 

ただ今回お話ししたことは、
私が臨床で得た”全て本当のお話”です。

 

この通りにやれば、
本当にキチンと治るっていう感覚が
私の中にあって、

その理論の中の基本の部分だけを
抜き出したものです。

(それゆえちょっと分かりにくかった
 かもしれませんが)

 

ただ、これが皆さんの
臨床の少しでもお役に立てればと。

→上級者の方の中には

「こんなのとっくに知ってるよー」

とか

「俺はここをこうするな」

みたいなご意見も
あるとは存じますが。

 

今度機会があれば、
もう少し突っ込んだ、
より分かりやすい実際の治し方の理論と

今回書けなかった

「三角骨の障害など
 足首の障害になりにくい
 身体操作の秘訣」

についてお話させて頂きたい
と存じます。

→これはロシアでバレエを学んできた
 凄い先生がいらっしゃって、

 その方の理論ですから
 かなり皆さんのお役に立てる
 と思います。

 (ロシアって”システマ”などの
  格闘技を見てもお分かりのように、

  身体理論に関して
  凄くよく考えられて
  ビックリするほど
  ”発達”しているんです。

  マジ凄いよ!マニアックだよー!)

では、皆さん。

 

たくさん、お便りくださいね!

 

このメルマガを読まれる
全ての人たちに、
最高の幸せが訪れますように!

 

グッドラック。

 

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宮本啓稔

 

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Writer

宮本 啓稔

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治療家歴17年。
新宿西口治療院の院長

平成11年 日本鍼灸理療専門学校を卒業
国家資格(針灸・マッサージ師)取得
渋谷整体センター勤務
平成12年 西新宿治療室勤務
平成15年 新宿西口治療院開業

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