宮本 啓稔
皆さん、こんにちは!
ゴッドハンド通信(月2回担当)
の宮本啓稔です。
治療の奥義その5は
「骨膜」です。
人体の色々な部分にアプローチ
する治療法って本当に沢山あると思うんですよ。
例えば
「筋肉にアプローチすれば、
引っ張られている骨格は
自然と元に戻る」
とおっしゃる先生もいれば
「イヤイヤ、ツボだ。」
「万病の原因は背骨の歪みから来る。」
「神経だ!」
「脳だ。」
「頭蓋だ。」
「骨盤だ。」
「股関節だ。」
「尾骨だ。」
「足だ。」
「耳だ。」
「波動だ。」
etc・・・・・。
私の場合、
最初に入った治療院で
イキナリ習ったのは、
カイロプラクティックのSOTでした。
渋谷の一等地にあったんですが、
自費で80人~100人
くらい来る治療院でした。
テレビに出た時(最盛期)は
本当に凄かったな~。
朝、出勤したらビルの階段の
下まで患者さんがズラーッと
並んでたりしてたんですよ。
(実話!!)
私も”東京プリン”と出演して、
アイドルの子の足裏を
揉んだりしてました・・・。
もう今は潰れちゃって
無いですけどね。
で、知らない方の為に
チョコッと申し上げますと、
この療法は
メジャー・バートランド
・ディジョネット先生と言う、
元々、オステオパシー
(だったかな?違ってたらすいません!)
を勉強していた先生が、
カイロプラクティックを学んで
独自の研究を重ねて作り出した技術。
んーつまり
要は
「通常の肺呼吸ではない
頭蓋呼吸リズム」
というのを人間は持っていて、
その呼吸リズムを
整える事によって、
脳脊髄液の
「増産と還流を起こす」事で、
体の治癒システムを
最大限に発揮させる!
というテクニックです。
細かい所、
間違ってたらすみません!
どちらかと言うと、
カイロプラクティックの
中ではかなり”上級”に位置する
療法だと思います。
(相当、マニアックです。)
初めて習った時は、
N島先生の書いた本と、
アメリカのテキストの
(何か”手書き”のブ厚い本)
翻訳本を
同僚と四苦八苦しながら読んで、
「スゲエ!この理論。」
と、思いつつ勉強したのを
覚えています。
でもテキトーなマッサージしか
出来ない初心者が、
しょっぱなにイキナリこんなの
習ったからと言って
出来る訳がなーい!
あれは骨格矯正とか長年やり続けて
きて治療家の手が出来てる先生
なおかつ脳の中で
”治す神経回路(感覚)”が
つながってきている先生が
それでもなお”治らない患者さん”が
沢山出てきて悩んだ挙句・・・・
ぐらいの段階で学ぶものだと
思うんです。
私の場合、生来の疑り深い性格のせいか
臆病なヘタレ男だったせいか
「こんな効くかどうか良く分からないワザ、
怖くて患者さんに試せなーい!」
↑
(この感覚、分かりますか・・・?)
と、なかなか実践で試せず、
やったとしても
全っ然効果なかったりして
(たまーにツーブロックとか、ギックリ腰の
患者さんにメチャ効いて
唖然とした事などはありましたが・・・。)
周りの先生が、色々と効果を出していく中で、
全先生14人中一番駄目でした。
同じこと習って、自分だけ出来ない!って本当辛い!!
アウウ・・・。
尼子先生は、このテクニックの他にも
オステオパシー(古賀先生のね。)の
C1矯正のテクニックや
誇張法などの手技を
教えて下さいました。
早朝、頑張って出てきた私だけに、
少しだけ教えてくれたんですね。
でも、なんかダメなんですよねー。
で、藁をもつかむ思いで学んだのが
「Y」という治療法。
これは筋肉による反射を
使って治療する療法で
Y治療法には、
かなり助けられました。
患者さんが治療を受けてて
“実感”
があるんです。
これとても大事!
臨床をやられてる先生なら
お分かりになると存じます。
開発者は元々バキボキ系統の
整体の先生で
ある時バスケットボールを
やっているデカい患者さんが
「首の付け根(C7~T1あたり)が痛い!」
と言って来院されて
→あの辺は、アジャストメントやってる
先生なら分かると思いますけど
ロックがキツくて矯正するのが
相当難しい部分です。
“入った!”
と思っても大体その上下が
鳴っています。
運動科学~で有名な
T岡先生のおっしゃる
「人体の拘束しやすい2大部分」
の1つですもんね。
どーやってもダメで
東京のカイロの大御所先生の所に
送ったけど良くならなくて
(この話は書いても大丈夫ですよね?
教本にも書いてあるし。)
困り果てたあげくに、
腕橈骨筋あたりを触ったら
「フニャ?」っと緩んだと。
「何だこれはー!」
という事で、色々研究して
創り上げた治療法です。
おまけにあの理論は
手技だけではなくて
鍼にも使える。
Y先生は
「鍼では試したけど難しい。」
とおっしゃってましたが
そんな事ないですよー。
大丈夫です。
私、試しました!
これと鍼のN治療法を組み合わせると
色々面白い経験ができます。
“骨折後の後遺症の治療”
や
“ホルモン系統の治療”
とか。
考え方も「構造上の~」
とかスゴク面白い。
これと操体法、そして平直行さんの
「侍メソッド」理論を組み合わせると
かなり治療の可能性が広がると思います。
ご存じない方の為に
お伝えいたしますと、
平直行さんはあの大人気漫画
「グラップラー刃牙!」
の主人公のモデルに
なった人で
元プロシューター、総合格闘技の
草分け的な存在の人です。
↓
この人ね!
https://godhand-tsushin.com/photo/taira.jpg
この方は引退されてから
柳生心眼流や太気拳
(島田先生というスンゲー
怖ぇ先生についています。)
などを研究されていてスゴイ理論をお持ちです。
当院でも何回か院内セミナーを
開いて頂いています。
人格的にも謙虚で気さくで
明るくて、本当に素晴らしい方です。
今度、もしかしたら私が年に
数回開催している
東大少林寺拳法部の整法講座に
ゲストとして出演して頂く
かもしれませんねー。
将来、日本の中枢を担う彼らに
“本物のグラップラー刃牙”を
会わせてあげたい!!
こちらは東大少林寺拳法部で
講座風景写真です。
↓↓↓
https://godhand-tsushin.com/photo/miyamoto.jpg
東大の少林寺拳法部は、関東学生大会で
優勝したり、実はメチャ強いんです。
隠れた名門!ですね。
で、現監督の藤森正樹先生も
乱取りの達人で
本気で蹴られると、胴の上から
肋骨を折られるし
腕で受けるとそのまま尺骨を
骨折しちゃうんスよ・・・。
(普段は超優しくて温厚で良い人なのに
乱捕りの時はオニ!)
で、
自由組手的なものにも
早くから現代的な格闘技のテクニックを
導入したりして、力を入れています。
で、昔(20年前くらいだったかな?)は
あのキックボクシングの藤原敏男さん
(日本人で初めてムエタイの頂点・
ラジャダムナン王者になった人です。)
もお呼びして講座を開いたり
していたんですよね。
おっとと。
脱線しすぎました。
話を戻します。
でも、このY治療法がアプローチ
しているのは”筋肉”なんですよね。
(「筋肉を緩めると骨はアジャストしなくても勝手に元に戻る!」
という理論も、もちろん正しいには正しいんですけれども・・・。)
《渋谷の坂道を下りながらの尼子先生とのお話》
尼子先生
「宮くん。(この時点でも”宮くん”かーい!)」
「あのL3のえらい出っ張ってる人、治せないの?」
宮本
「そーなんですよ~。でも(そーゆー人に限って)
メチャメチャ一生懸命に通ってくれて
正直顔を見るのも怖いッス・・・。
予約表思い出すと、朝から通勤の足取りが重いッス。」
(↑治療家あるある~!
治らないで尚且つ”スゴイ通ってくれる患者さん”って
申し訳ないやらなんやらで本当キツイもんなんですよね。)
※次回に続く。
ということで
次回に続くわけですが・・・。
Y治療法を使っても治らない
腰痛の患者さん。
次回、もう少し詳しく書きますけれど
そーゆー人が臨床を続けて行くうちに
ボロボロと出て来たんですよ。
(こういうのって他の治療法でもありません?)
それってつい
「自分がヘタだからだー!」
って思ってしまうかもしれませんが・・・。
そうじゃない可能性もあるんです。
これが私が別の体系である
「骨膜」
の重要性に気づいたきっかけと
なったんですけれどもね。
皆さんも、一度よーく
考えてみてくださいね。
(臨床で”治らない人”が
出てきたらチャンスです。)
うーん「謎」は深まる~。
(フフフ。)
面白くなってきたところで
続きは次回に!
このメルマガの読者の皆さんが
“最高の進化と発展”を得られますように!
グッドラック。
宮本啓稔
Writer
宮本啓稔 宮本啓稔の記事一覧
治療家歴17年。
新宿西口治療院の院長
平成11年 日本鍼灸理療専門学校を卒業
国家資格(針灸・マッサージ師)取得
渋谷整体センター勤務
平成12年 西新宿治療室勤務
平成15年 新宿西口治療院開業
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